【医師監修】背中のブツブツが汚い!原因や対処法を解説
きれいな背中なら、水着や背中の開いた服を自信を持って着こなすことができます。
しかし、背中はブツブツなどの肌トラブルが起きやすい部位なので、気付かないうちに汚い印象になっていることもあり、注意が必要です。
この記事では、背中にブツブツができてしまう原因や対処法を解説します。
目次
汚い背中をなんとかしたい!ブツブツの正体は?
背中に汚いブツブツができる原因はいくつかありますが、ここでは主に考えられる3つを紹介します。
毛穴詰まり
背中に白くて小さなブツブツができたときは、毛穴詰まりの可能性があります。
毛穴詰まりは、乾燥や紫外線によるダメージ、生活習慣の乱れなど、さまざまな理由によって皮脂や角質が肌に残り、毛穴に詰まることで起こります。
毛穴が詰まった状態を放置するとニキビの原因となるため、ブツブツに気付いたらすぐに対処するようにしましょう。
関連記事:背中の毛穴が目立つ!角栓ができる原因や防ぐ方法を解説
ニキビ
背中の毛穴が皮脂や古い角質によって詰まると、それらを栄養源とするアクネ菌が増殖してニキビができます。
アクネ菌とは、健康な肌にもともと存在する常在菌の一種です。
アクネ菌が毛穴の中で増殖すると炎症を引き起こし、赤いブツブツとしたニキビができます。
さらに悪化して炎症が広がると、膿疱(のうほう)と呼ばれる膿を持った黄ニキビができてしまうのです。
赤ニキビや黄ニキビにまで悪化してしまうと痛みを伴い、炎症が治まってもニキビ跡が残りやすくなるため、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
毛包炎(毛嚢炎)
自己処理や脱毛後に背中にブツブツができた場合は、毛包炎(毛嚢炎)の可能性があります。
毛包炎は、毛穴の奥の体毛を取り囲む組織である毛包に黄色ブドウ球菌や緑膿菌、マラセチアといった細菌が入り込むことで起こる炎症です。
痛みを伴う赤いブツブツができるのが特徴で、1つだけできることもあれば、たくさんできることもあります。
皮脂の分泌量の多い背中は、特にマラセチア毛包炎ができやすいため、自己処理や脱毛後はしっかりと保湿をして、乾燥や刺激を避けることが大切です。
背中にブツブツができる原因は生活習慣にある?
背中にできるブツブツは、日頃の生活習慣と深い関係にあります。
続いては、菌が背中の毛穴に繁殖する原因として考えられる生活習慣について、いくつか例を挙げて紹介します。
汗によるムレ
背中にブツブツができる原因として、汗によるムレが挙げられます。
汗は、肌を弱酸性に保つことで細菌の繁殖を抑制したり、老廃物を排出したりといった役割を担っています。
しかし、かいた汗を放置してしまうと、背中がムレて高温多湿の環境になるため、細菌が繁殖しやすくなります。
また、タオルで汗を拭くときにでゴシゴシ擦ってしまうと、肌の表面に見えない傷が付き、細菌が入り込んでブツブツができやすくなるので、柔らかいタオルなどで汗を優しく拭き取って、清潔な肌を保つことが大切です。
また、綿や麻などの通気性に優れた衣類を身に着けるのも良いでしょう。
紫外線による刺激
背中のブツブツは、紫外線が原因という場合もあります。
紫外線による刺激は肌の乾燥を招きやすく、乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌されます。
また、肌が紫外線によってダメージを受けると、細胞が生まれ変わる周期であるターンオーバーを早めてしまうため、皮脂や古い角質が排出されにくくなり、毛穴詰まりによる白いブツブツができやすくなるのです。
ブツブツのある汚い背中を卒業するためにも、日焼け止めや日傘、UVカット機能のある衣服を着るなどして、紫外線対策をしっかり行いましょう。
栄養の偏った食事
背中のブツブツは、栄養の偏った食事が原因で発生することもあります。
脂っぽい食事や甘いものの食べすぎ、ダイエットによる食事制限など、栄養の偏った食事は皮脂の過剰分泌につながります。
皮脂の過剰分泌は毛穴詰まりやニキビを引き起こすため、バランスの良い食事を摂ることを意識しましょう。
ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足なども、背中にブツブツができる原因の一つです。
ストレスや睡眠不足は、成長ホルモンの分泌量が低下しターンオーバーが乱れやすくなります。
先ほども紹介したように、ターンオーバーが乱れると古い角質が肌に残ってしまうため、毛穴詰まりが起こりやすくなるのです。
背中のブツブツを防ぐためにも、十分な睡眠と適度なストレス発散を意識して過ごしましょう。
汚い背中はきれいにできる?ブツブツができたときの対処法
ブツブツができてしまった背中でも、適切に対処することできれいな肌にすることは可能です。
ここからは、汚いと感じる背中をきれいにするための方法について紹介します。
セルフケアを見直す
炎症を起こす前の白いブツブツであれば、正しいセルフケアをすることで、対処できるケースも多いです。
まずは、毛穴詰まりやニキビの原因となる皮脂や古い角質をため込まないように、しっかりと汚れを落としましょう。
しかし、一般的なボディソープは洗浄力が強く、肌への刺激となるため、肌に優しいものを使うのがポイントです。
ボディソープの泡が背中に残ってしまうと、毛穴詰まりを引き起こす可能性があるので、洗った後は鏡を見ながら丁寧に洗い流しましょう。
また、背中にザラつきやゴワつきを感じるときは、週2~3回ほどボディスクラブを使って古い角質を落とし、肌に優しいクリームなどを使ってしっかりと保湿ケアをしてください。
関連記事:背中の正しい洗い方!手が届かないところはどうするのが正解?
関連記事:ボディスクラブで背中美人を目指そう!手が届かないときはどうする?
皮膚科を受診する
背中のブツブツやニキビが悪化すると治るのに時間がかかったり、跡が残りやすくなったりするため、皮膚科を受診し症状に合った薬を処方してもらいましょう。
皮膚科では、炎症やアクネ菌の繁殖を抑えるための外用薬が処方されるのが一般的です。
しかし、ニキビの状態がひどい場合には、外用薬と内服薬の併用や、重症ニキビ治療内服薬が処方されます。
また、軽度の毛包炎であれば抗菌洗浄剤や皮膚に塗る外用抗菌薬、症状が広範囲に広がっている場合は内服薬も処方されます。
だだし、背中のブツブツやニキビは、皮膚科を受診して症状が改善されたからといって二度とできないというものではないため、生活習慣やセルフケアの見直しを行うことが大切です。
毎日のケアでブツブツのない背中美人を目指そう
今回は、背中にブツブツができる原因や対処法について紹介しました。
背中にブツブツができると、清潔感のない汚い肌の印象を与えてしまうことがあるので早めに対処することが大切です。
また、背中ケアに使うアイテムは肌に優しいものを選んだり、生活習慣を見直したりして、きれいな背中を目指しましょう。
監修者 クリスタル医科歯科クリニックインターナショナル <経歴> <資格・所属学会> |
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