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【医師監修】おしりニキビができる原因と治し方、薬やケア方法を紹介

      2022/09/20

おしりニキビができる原因と治し方、薬やケア方法を紹介【医師監修】

おしりは座ったり寝たりしている間に圧迫や摩擦などさまざまな刺激を受けやすく、顔や背中のようにニキビができやすい部位です。

おしりニキビができても相談しづらかったり、対処法が分からず放置して悪化してしまったという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、おしりニキビができる原因や治し方、自宅でできるケア方法について紹介します。

おしりニキビはなぜできる?

おしりニキビはなぜできる?

そもそもニキビができる原因は「アクネ菌の増殖」にあると言えます。

では、なぜおしりにニキビができやすいのか、詳しく解説します。

ムレ

おしりは、比較的汗や皮脂の分泌が多い部位で、下着や衣服によって覆われている時間も長いためムレやすいです。

アクネ菌は、普段から肌に住み着いている常在菌で、ニキビのない肌にも存在し肌を弱酸性に保って守る役割を持っていますが、過剰に増殖してしまうことで炎症を引き起こします。

おしりのように汗や皮脂でムレている環境は、アクネ菌の増殖を促してしまい、ニキビ発生へとつながるのです。

毛穴の詰まり

汚れや古い角質による毛穴詰まりも、アクネ菌を増殖させてしまう原因の一つです。

アクネ菌は酸素を苦手とする菌なので、毛穴詰まりで毛穴の中の酸素が失われることにより、アクネ菌にとって増殖しやすい環境を作ってしまうことになります。

通常、古い角質は肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みであるターンオーバーによって、適切に剥がれ落ちていきます。

しかし、加齢や生活習慣の乱れ、乾燥などによってターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が剥がれにくくなり、固まって毛穴詰まりの原因となるのです。

こうして詰まった毛穴の中で皮脂を栄養源に増殖したアクネ菌が、炎症や肌荒れを引き起こします。

摩擦や圧迫

おしりはほかの部位と異なり、座っているときや寝ているときなど、日常的に圧迫された状態が続くことが多いです。

また、服や下着による摩擦もあり、このように慢性的に刺激を受けた肌は炎症を起こしやすくなるため、ニキビの発症につながってしまうことがあります。

おしりニキビはどうやって治せば良い?

おしりニキビはどうやって治せば良い?

おしりニキビができてしまった場合は、悪化する前に適切に対処することが大切です。

続いては、おしりニキビの治し方について、覚えておきたいポイントを解説します。

潰すのはNG

おしりにニキビができた場合、自分で潰さないように気を付けましょう。

病院での治療としてニキビを潰すことはありますが、自己判断で潰してしまうと細菌が入って炎症を起こしたり、ニキビ跡が残りやすくなることがあります。

故意にニキビを潰さないのはもちろん、入浴や着替えの際に、無意識に引っかいて潰してしまわないように注意しましょう。

下着の中を清潔に保つ

下着の中が不衛生な状態になると、細菌にとって住みやすい環境となり、ニキビの悪化につながる可能性があります。

汗をかいたらシャワーを浴びたり、下着をはき替えたりするほか、生理中はナプキンをこまめに取り替えるなど、下着の中を清潔に保つようにしましょう。

また、下着やボトムスは、ナイロンやレザーなどのムレやすい素材ではなく、シルクやコットンなどの天然素材が使用された通気性の良い素材のものをはいて、風通しを良くすることも大切です。

市販薬を使う

おしりニキビができたとき、赤みやかゆみなどの症状がひどい場合は、薬局やドラッグストアで販売されている市販薬を使うのも一つの方法です。

炎症による赤みやかゆみの症状を抑えるステロイドや、細菌の増殖を抑制する抗生物質が含まれたものが適しています。

ただし、ステロイドは長く使い続けると効き目が強すぎたり、副作用が出たりする場合があるため、症状が改善したら使用をやめるようにしましょう。

医療機関を受診

ニキビだと思っていたら別の病気だったという可能性もあるため、「放っておけば治る」と自己判断するのではなく、皮膚科で薬の処方や治療を受けることが重要です。

おしりニキビがなかなか治らない、症状が悪化しているという場合は、医療機関の受診も検討しましょう。

医療機関では、白ニキビ・黒ニキビといったニキビの状態や症状に合わせて、次のような薬の処方や治療を行ってもらえます。

内服薬

ニキビの治療で処方される内服薬には、細菌の増殖を抑えるための抗生物質や、栄養を補うためのビタミン剤、症状がひどいときは炎症を抑制するステロイドなどがあります。

外用薬

ニキビの外用薬の一つに、ディフェリンゲルという塗り薬があります。

ディフェリンゲルの成分はアダパレンと言い、目に見えない極めて小さい毛穴の詰まりや、初期にできる白や黒のニキビに作用し、ニキビの進行を防いでくれます。

また、抗生物質などを使用してニキビが改善された状態を維持する治療にも有効的です。

イオン導入

イオン導入とは、肌に有効成分を塗り、その上から専用の機器を使って肌に微弱な電流を流すという施術です。

微弱な電流を流すことにより、美容有効成分を肌の奥深くに浸透させることができます。

最近では、エステサロンでもイオン導入ができるようになっていますが、肌に浸透させる美容有効成分が医療機関とは異なります。

医療機関では、安全性の高い美容効果のある薬剤が使用できるため、より高い効果が期待できるのです。

特に、ベビースキン(臍帯血幹細胞培養上清液)という薬剤は、創傷治癒能力や抗炎症作用があるため、ニキビや肌荒れの治療に適しています。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、ピーリング剤を塗布して余分な角質を除去し、肌のターンオーバーを正常化・促進する施術です。

なかでも、サリチル酸マクロゴールピーリングでは、角質をしっかりと溶かしつつも副作用がほとんどないピーリング剤が使われており、ニキビの治療に重要な毛穴詰まりの改善効果が高いと言われています。

光治療(IPL)

光治療は、IPL(インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる、紫外線を除いた特殊な光を肌に照射する治療です。アクネ菌を殺菌・減少させ、炎症性のニキビを改善してくれます。

レーザー

レーザー治療は、レーザーを患部に照射してニキビの原因となる細菌を死滅させる治療方法です。コラーゲンの生成を促すこともできるので、ニキビ跡の改善にも有効です。

おしりニキビを防ぐためのケア方法

おしりニキビを防ぐためのケア方法

ここからは、おしりニキビを防ぐために知っておきたいケア方法を紹介します。

普段から自宅での正しいケアを心がけ、できるだけおしりニキビができないようにしましょう。

洗い方に注意する

おしりを清潔に保つことは重要ですが、擦り洗いによる摩擦は肌への刺激となり、かえってニキビができやすい状態にしてしまう可能性があります。

そのため、きれいに洗おうとしてゴシゴシと力を入れるのは避けましょう。

また、一般的なボディソープでは洗浄力が強すぎる場合があるため、デリケートゾーン専用として販売されている、肌に優しい成分が配合されたものを使用するのがおすすめです。

関連記事:おしりの正しい洗い方と注意点を解説!保湿ケアもしっかりしよう

保湿ケアを丁寧に

おしりニキビを防ぐには、保湿も大切です。

特に入浴後は乾燥しやすいため、ボディクリームで手や足のケアをするのと同じように、おしりもしっかりと保湿してあげましょう。

ボディーソープと同様、一般的なボディクリームはおしりニキビができているときだけでなく、通常時でも刺激が強すぎる場合があります。

ニキビを引き起こしたり悪化させたりしないよう、乾燥から守りつつ、肌を整える成分が配合されたデリケートゾーン専用のクリームを取り入れてみましょう。

関連記事:おしりケアにおすすめのクリームとケア方法を解説

関連記事:おしりの肌荒れは毎日のケアで予防しよう!原因や対処法を解説

食事や生活習慣の見直しも

おしりニキビを防いで健康的な美尻を手に入れるために、食事や生活習慣も見直しましょう。

ニキビ対策のための食事としては、豚肉やうなぎ、玄米などに多く含まれるビタミンB1、鶏レバーや納豆、ブロッコリーに多く含まれるビタミンB2、かぼちゃやサーモン、たらこなどに多く含まれるビタミンEといった栄養素を積極的に摂取するのがおすすめです。

また、肌の生まれ変わりをサポートするためには、良質な睡眠も欠かせません。

1日あたり7〜8時間は良質な睡眠をとることを心がけ、起床と就寝のリズムも一定に整えるよう意識しましょう。

編集部おすすめ!おしりケアに使いたいアイテム

編集部おすすめ!おしりケアに使いたいアイテム

先ほど紹介したように、おしりニキビを防ぐために肌に優しい専用のケア用品を取り入れるのは有効的な手段です。

そこで、ここでは編集部おすすめのイビサソープとイビサクリームについて紹介します。

イビサソープ

イビサソープ」は、添加物不使用のデリケートゾーン専用ソープです。

肌荒れやニキビを防ぐといった有効成分の効能・効果が認められている医薬部外品となっています。

肌荒れやニキビを防ぐ有効成分以外にも、殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールという有効成分も配合されており、においの原因を抑えてくれます。

2種類の有効成分に加えて、6種類の天然美容成分と5種類のビタミンも含まれていることで、洗うたびに肌に潤いやハリを与え、よりクリアで滑らかな美肌へと導きます。

ほかにも、泡で出てくるポンプ式のため泡立てが不要で、手軽に使用できるのも魅力の一つです。

2~3プッシュ分を手に取り、おしりにのせるようにつけたら10秒ほど優しく洗い、丁寧にお湯で洗い流しましょう。

大切な部位に使うものだからこそ肌への優しさにこだわった、敏感肌の方にもおすすめの商品です。

イビサクリーム

イビサクリーム」は、脱毛サロンが開発したデリケートゾーン専用の美白※クリームです。

肌トラブルにアプローチする有効成分トラネキサム酸と、肌を整える有効成分グリチルリチン酸2Kによって、肌荒れを防いで整えながら明るい素肌に導きます。

また、くすみの原因にもなる乾燥にアプローチし、肌のコンディションを整える役割を持つ、3種類の美白成分をナノ化した独自成分VIOホワイトナノスリー®と、潤い成分の整肌ケアカプセルも配合されています。

清潔な肌に1日2回、くすみが気になる部分より1cmほど大きくつけ、5回程度くるくると円を描きながら塗り込むように使用しましょう。

毎日継続して使用することで、肌トラブルを防ぎながらしっとり滑らかな肌に仕上がります。

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

おしりニキビは毎日のケアで対策!

おしりニキビは毎日のケアで対策!

おしりニキビは、ムレや摩擦、毛穴の詰まりなどさまざまな原因によってできるものです。

正しい方法で洗い、保湿するのはもちろん、生活習慣を整えることによって体の内部から肌の健康をサポートすることも心がけましょう。

おしりに使用するケア用品は、ぜひ配合成分や肌への優しさにこだわったものを選んでみてください。


監修者

藤堂沙織先生

Alohaさおり自由が丘クリニック
院長 藤堂 紗織
https://aloha-saori-jiyugaoka-cl.jp/

<経歴>
平成15年 日本医科大学 卒業
平成16年 日本医科大学附属武蔵小杉病院 研修医/内科 専修医
平成21年~31年 善仁会丸子クリニック 院長勤務
令和元年5月~ Alohaさおり自由が丘クリニック 院長

<資格>
・日本内科学会認定内科医

<所属学会>
・日本透析医学会、日本腎臓学会
・点滴療法研究会
・日本美容皮膚科学会

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