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【医師監修】ニキビができた肌におすすめのスキンケア方法、悪化させない対処法を解説

   

【医師監修】ニキビができた肌におすすめのスキンケア方法、悪化させない対処法を解説

ニキビができてしまった場合、しっかりとケアを行って、悪化させないようにしたいものです。

この記事では、ニキビができたときのスキンケアにおいて、注意するポイントやおすすめの方法を紹介します。

また、ニキビの悪化を防ぐスキンケア以外の対処方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ニキビができたら注意したいスキンケアのポイント

ニキビができたら注意したいスキンケアのポイント

ニキビは、もともと皮膚に存在する常在菌の一種「アクネ菌」が、皮脂や汚れ、古い角質などをエサとして過剰に増殖することで発生します。

肌に皮脂や古い角質が残っているということは、何らかの理由で肌の新陳代謝であるターンオーバーが乱れ、皮膚を保護するバリア機能が低下している可能性が高いです。

バリア機能が低下した肌は、小さな刺激にも敏感になります。

まずは、ニキビができて敏感になっている肌へのスキンケアについて、気を付けたいポイントを紹介します。

擦り洗いはNG

アクネ菌のエサとなる皮脂や汚れは、毎日の洗顔や入浴時にしっかりと落とすことが大切です。

しかし、ボディブラシなどでゴシゴシと肌を擦って洗ったり、スクラブ入りの洗顔やソープを使ったりすると摩擦によって刺激が起こり、さらにニキビを悪化させてしまう場合があります。

また、顔や体を拭くときに硬いタオルで強く擦るのも、ニキビを潰してしまう可能性があるのでNGです。

肌を強く擦らないということはニキビができたときに限ったことではないですが、特にニキビがあるときは肌が弱っていることを頭に入れて、優しいケアを心がけましょう。

脱毛はストップ

ニキビが炎症を起こして赤くなっていたり化膿していたりする場合には、その部分の脱毛や自己処理を一旦ストップしたほうが良いでしょう。

カミソリなどで自己処理をすると、ニキビが潰れて出血するリスクが高くなります。

クリニックやサロンで脱毛の施術を受ける予定がある場合には、ニキビができている部分を避けてもらうか、施術日を改めるなど相談してみましょう。

いつも以上にたっぷりと保湿

冒頭で紹介したように皮脂が多いとニキビができやすくなりますが、皮脂でベタついているからといって保湿を控えるのは良くありません。

保湿をせずに肌が乾燥すると、皮膚を守ろうとして皮脂の分泌量がより増えるため、ニキビの増加につながってしまうのです。

また、皮脂の過剰分泌によりターンオーバーの乱れが続くと、新たな肌細胞が生成されにくくなり、ニキビの治りが遅くなってしまいます。

ニキビができた肌はいつも以上に乾燥しやすいので、しっかりと保湿をして皮脂の過剰分泌を抑えることが大切です。

関連記事:【医師監修】保湿ケアの基本を知ろう!ケア用品の種類と選び方、正しいお手入れの仕方を解説

ニキビができた肌におすすめのスキンケア方法

ニキビができた肌におすすめのスキンケア方法
続いては、ニキビができた肌におすすめのスキンケア方法を紹介します。

丁寧なスキンケアで、肌をいたわってあげましょう。

無添加のスキンケア用品を選ぶ

スキンケア方法を見ていく前に、使用するスキンケア用品が肌に優しいものかどうかを確認しましょう。

例えば、アルコールや合成香料、着色料などの添加物が含まれているものは、ニキビができた肌には刺激が強すぎる可能性があります。

余分な成分が配合されていない無添加のものなど、低刺激で肌に優しいスキンケア用品がおすすめです。

ニキビを防ぐ有効成分に注目する

添加物が含まれていないかをチェックするのと同時に、スキンケア用品の成分にも注目してみましょう。

特に、ニキビができてしまった肌には、肌荒れやニキビを防ぐ整肌作用や殺菌作用、抗炎症作用などがある、次のような有効成分を含んでいるものがおすすめです。

  • グリチルリチン酸2K(肌荒れやニキビを防ぐ)
  • アラントイン(皮膚の保護や修復を促す)
  • サリチル酸(アクネ菌の殺菌や抗炎症作用)

このような有効成分が配合されたスキンケア用品は、ニキビができた肌にはもちろん、ニキビができにくい肌に整えるためにも効果的です。

たっぷりの泡で優しく洗う

ニキビができた肌は、刺激の少ない洗顔料をしっかりと泡立て、手と肌が直接触れないよう泡をクッションにしながら、優しくなでるように洗いましょう。

肌のベタつきが気になる場合でも、洗いすぎは禁物です。

皮脂には本来肌を保護する役割があるため、必要な分まで流してしまわないように、注意してください。

35~40℃のぬるま湯で洗い流す

たっぷりの泡で優しく洗った後は、35~40℃のぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。

熱いお湯で洗い流すと、肌への刺激となったり、より乾燥を進めてしまったりといった悪影響をおよぼす可能性があります。

また、顔や体に泡が残ってしまうとアクネ菌のエサとなるため、見えにくい首の後ろや背中は鏡を見ながら、すすぎ残しがないように注意しましょう。

入浴・シャワー後はすぐに保湿

入浴やシャワーによって皮膚の水分量は一時的に増えますが、浴室を出るとすぐに蒸発が始まり、急激なスピードで乾燥していきます。

入浴・シャワー後は10分以内を目安として、できるだけ早く保湿を行うことが望ましいです。

ニキビができた肌は刺激を感じやすくなっているため、しっかりと浸透してくれる柔らかいテクスチャーのスキンケア用品を使いましょう。

関連記事:【医師監修】スキンケアは正しいやり方で!基本のアイテムと使う順番・手順を解説

ニキビを悪化させないためには食事・睡眠・ストレス対策も大事!

ニキビを悪化させないためには食事・睡眠・ストレス対策も大事!

スキンケアを中心に紹介してきましたが、ニキビができてしまったら、外側からだけでなく内側からのケアも必要です。

ここからは、ニキビを悪化させないための食事・睡眠・ストレス対策を紹介します。

栄養バランスの良い食事

朝食を抜いたり、無理なダイエットをしたり、同じ食品ばかりを食べたりして、栄養が偏ってしまうのは肌に良くありません。

ニキビができた肌を改善するには、次のような栄養素をバランス良く摂取することを意識しましょう。

栄養素 働き
ビタミンB1・B2 皮脂の分泌を調整し、角化異常の発生や色素沈着を防ぐ
ビタミンE 血行を促進して肌を保護する
ビタミンA ターンオーバーを正常に整える
食物繊維 腸内環境を整える
たんぱく質 新たな皮膚を生成する
ビタミンC 炎症を促進する活性酸素を除去する

質の良い睡眠をとる

皮膚の回復を助ける成長ホルモンは、睡眠直後の3時間に分泌され、肌のターンオーバーを促します。

夜更かしをしたり睡眠時間が短かったりすると、成長ホルモンの分泌量が減少して肌のターンオーバーが乱れ、ニキビを悪化させる原因となってしまいます。

ニキビができたときは、特に早寝早起きなど規則正しい生活、質の良い睡眠を確保することを心がけましょう。

ストレスをためない

ストレスの蓄積は、さまざまな体の不調を引き起こすホルモンバランスの乱れにつながると言われています。

なかでも、ホルモンバランスの乱れにより過剰に分泌される「アンドロゲン」という男性ホルモンは、皮脂の分泌量を増やすのでニキビができやすくなります。

ニキビの増加や悪化を防ぐには、ストレスをためない工夫をすることが大切です。

リラックスする時間を作ったり、体を動かしてリフレッシュしたりするなど、自分なりのストレス解消方法を見つけてみましょう。

ニキビの悪化を防ぐには正しいスキンケアと生活習慣の改善が大事!

ニキビの悪化を防ぐには正しいスキンケアと生活習慣の改善が大事!

ニキビができた肌には、いつも以上に丁寧なスキンケアを心がけ、なるべく刺激を与えないようにすることが治癒への近道です。

また、食事や睡眠といった生活習慣を改善し、ストレスを解消して体調を整えることもニキビケアに欠かせません。

今回紹介した内容を参考に、ニキビの発生や悪化を防ぎ、健やかな肌を手に入れましょう。

監修者

大井美恵子先生

女医によるファミリークリニック
院長 大井 美恵子
https://www.familyclinic-hiroshima.com/index.html

<経歴>
広島大学附属幼稚園/広島大学附属小学校/広島大学附属中学校/広島大学附属高等学校 卒業
平成21年3月 金沢医科大学医学部医学科 卒業
平成21年4月〜23年3月 医療法人あかね会 土谷総合病院 勤務
平成23年4月〜 広島市立広島市民病院小児科 勤務
平成28年12月 女医によるファミリークリニック 開業

他:広大前皮フ科内科/アーバンビューグランドタワーメディカルコート/重症心身障害児施設 ときわ呉/日本赤十字社等 勤務

<資格>
・難病指定医・キレーション認定医
・小児慢性特定疾患指定医
・子どもの心相談医
・高濃度ビタミンC点滴療法認定医

<所属学会>
・日本小児科学会
・日本周産期新生児医学会
・日本小児神経学会
・日本リウマチ学会
・抗加齢医学会
・高濃度ビタミンC点滴療法学会
・日本アレルギー学会
・日本小児皮膚科学会
・日本小児科医会
・広島県小児科医会
・赤ちゃん成育ネットワーク
・点滴療法研究会

 - スキンケア ,

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