【医師監修】毛穴を目立たなくするスキンケアの方法は?タイプ別に解説
毛穴が目立つ原因にはいくつかの種類があり、それぞれの毛穴タイプに合わせて適切なケアをすることが大切です。
この記事では、毛穴を目立たなくするスキンケアの方法をタイプ別に解説します。
目次
毛穴が目立つ原因は?
毛穴の役割は、肌を守るために皮脂を分泌することです。
肌の乾燥やストレス、ホルモンバランスの乱れなどが起こると、皮脂が過剰に分泌されることがあります。
皮脂が過剰に分泌されると、その周辺の古い角質と混ざり合って毛穴に詰まり、毛穴が押し広げられてしまうため、目立つようになるのです。
この状態をそのままにしてしまうと、毛穴に詰まった皮脂と古い角質が固まり、「角栓」と呼ばれる白いブツブツになります。
最初に知っておきたい毛穴ケアの基本
毛穴が目立つ原因となる皮脂の過剰分泌を防ぐには、適切なスキンケアを行うことが大切です。
まずは、毛穴ケアの基本について説明します。
洗顔・入浴が大事
毛穴が目立たない肌にするには、メイクや皮脂、汚れなどをきちんと落とすことが大切です。
顔はクレンジングでメイクをオフしたら、たっぷりと泡立てた洗顔料を使って、優しく洗うのがポイントです。
体も同様に、手や柔らかいタオルにたっぷり泡立てたボディソープをのせて、丁寧に洗いましょう。
洗顔料やボディソープの洗い残しは、毛穴詰まりの原因にもなるため、泡が残らないように、体の見えにくい部分は鏡を使って丁寧に洗い流すことが大切です。
保湿ケアはたっぷりと
毛穴を目立たなくするためには、肌の水分量と皮脂量のバランスを整えることが大切です。
化粧水や乳液、保湿クリームなどを使って、しっかりと保湿ケアを行いましょう。
皮脂の分泌量を気にして、乳液や保湿クリームの使用量を控えるのは好ましくありません。
ベタつきが気になる場合は、さっぱりタイプの乳液や肌なじみの良いクリームを選ぶと良いでしょう。
関連記事:【医師監修】保湿ケアの基本を知ろう!ケア用品の種類と選び方、正しいお手入れの仕方を解説
低刺激なスキンケア用品を使用する
化粧水や乳液、保湿クリームなどのスキンケアアイテムは、低刺激で肌に優しいものを選びましょう。
例えば、アルコールやパラベンなど刺激が強い成分が配合されたアイテムを使用してしまうと、しっかりケアをしているつもりでも肌に刺激を与えることとなり、皮脂の過剰分泌を引き起こす原因となりかねません。
添加物が含まれていない低刺激なスキンケアアイテムで、肌を優しくいたわってあげましょう。
毛穴の角栓を取り出すのはNG
毛穴に詰まった角栓を無理に取り出そうとするのはNGです。
無理に角栓を取り出そうとする行為は、肌を傷付けたり、毛穴を押し広げることにつながるため、逆効果となってしまいます。
また、角栓をしっかり落としたいからと言って、洗浄力の高すぎる洗顔料やボディソープ、粒子の粗いスクラブなどを使用するのは控えましょう。
洗浄力の高いスキンケアアイテムは、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、肌の乾燥を引き起こし、毛穴目立ちを悪化させてしまう可能性があります。
紫外線は毛穴の大敵
紫外線はシミやそばかすの原因となるだけではなく、毛穴にとっても大敵です。
紫外線は、肌のハリや弾力を維持するために必要なコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。
肌のハリや弾力が失われると、毛穴のまわりも緩んだ状態となってしまい、目立ちやすくなるのです。
紫外線は毛穴にも影響を与えることを忘れずに、日焼け止めを塗る、日傘を差すなどのUVケアをしっかりと行うようにしましょう。
毛穴タイプ別におすすめのスキンケア方法
毛穴の目立ちは、色や毛穴の状態によって4つのタイプに分類されます。
それぞれ適したスキンケア方法が異なるため、まずは自分の毛穴目立ちがどのタイプなのかを知り、毛穴タイプに合ったスキンケア方法を試してみてください。
開き毛穴
毛穴に角栓が詰まり、毛穴が押し広げられてぽっかりと穴が開いたような状態になっているのが、開き毛穴です。
顔のなかでも、おでこや鼻など皮脂の分泌量が多い部位にできやすいため、肌の水分量と皮脂量のバランスを整えましょう。
開き毛穴には、皮脂が過剰に分泌しないようにコントロールすることと、毛穴を引き締めることが大切です。
洗顔や入浴で余分な皮脂を洗い流した後は、化粧水で水分を補給しながら毛穴を引き締めてあげましょう。
毛穴を引き締めて、キメを整える効果のある「収れん化粧水」を使用するのもおすすめです。
化粧水で水分を補給した後は、水分が蒸発しないように乳液やクリームを使ってたっぷりと保湿ケアを行い、皮脂の分泌を抑えましょう。
詰まり毛穴
皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、白くブツブツとした角栓ができてしまっている状態が、詰まり毛穴です。
クレンジングによって角栓を溶かし、洗顔料をたっぷりと泡立てて優しく丁寧に洗い流してあげましょう。
クレンジングと洗顔の間に、蒸しタオルを顔に当てて毛穴を開かせて、角栓や汚れを取りやすくするのもおすすめです。
また、角栓のもとになる皮脂や古い角質をためこまないためには、乾燥による皮脂の過剰分泌を防ぎ、肌の新陳代謝であるターンオーバーを正常に維持することも重要です。
洗顔・入浴後の肌には、化粧水や乳液、クリームを使ってしっかりとスキンケアを行いましょう。
日焼け止めなどを使って紫外線対策を徹底したり、栄養バランスの良い食事、質の良い睡眠を心がけるなど、毎日の生活習慣を見直すことも大切です。
黒ずみ毛穴
黒ずみ毛穴は、毛穴に詰まった角栓が酸化して、黒ずんでしまった状態です。
詰まり毛穴のスキンケア同様に、クレンジングや洗顔を丁寧に行いましょう。
固く黒くなってしまった角栓を取り除くには、スクラブを使った角質ケアを週に2~3回程度取り入れるのもおすすめです。
また、毛穴の中ではなく、毛穴のまわりにツルツルとしたドーナツのような茶褐色の輪ができている場合は、メラニン毛穴の可能性もあります。
メラニン毛穴は、紫外線の影響によって毛穴まわりにメラニンの色素沈着が起きている状態です。
日焼け止めなどで紫外線対策を行うほか、毎日のスキンケアに美白クリームを取り入れるなど、保湿ケアに加え美白ケアも取り入れてみましょう。
たるみ毛穴
紫外線や加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少することで、肌がハリや弾力を失い、肌と一緒に毛穴も重力に引っ張られ下がってしまった状態がたるみ毛穴です。
紫外線対策を徹底するのはもちろん、肌への刺激をできるだけ少なくすることを意識してみてください。
例えば、洗顔や入浴時はゴシゴシと強く肌を擦るのではなく、手のひらを使って撫でるように洗うのがポイントです。
化粧水は手のひらで軽く温めて、そっと押し込むようになじませ、乳液やクリームは、くるくるとマッサージをしながら優しく塗り込むようにしましょう。
肌にハリと弾力を与えるために、コラーゲンの生成を促すビタミンC誘導体やニコチン酸アミド、ナイアシンアミドなどの成分が配合されたアイテムを取り入れるのもおすすめです。
また、表情筋を鍛えることで、肌にハリが生まれて毛穴が目立ちにくくなるため、マッサージやトレーニングをするのも良いでしょう。
関連記事:【医師監修】スキンケアは正しいやり方で!基本のアイテムと使う順番・手順を解説
正しいスキンケアで毛穴レスのツルツル肌を目指そう
毛穴の目立たないツルツル肌を維持するには、継続的に正しいスキンケアを行うことが大切です。
今回紹介した方法を参考に、丁寧なお手入れを心がけてみてください。
自分の毛穴タイプに合ったケア方法で、毛穴レスのツルツル肌を目指しましょう。
監修者 クリスタル医科歯科クリニックインターナショナル <経歴> <資格・所属学会> |
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