【医師監修】スキンケアは正しいやり方で!基本のアイテムと使う順番を解説
スキンケアアイテムにはさまざまな種類があり、それぞれ役割が異なります。
そのため、スキンケアアイテムを正しい順番で使わないと、効果を実感しづらくなってしまいます。
この記事では、スキンケアの基本のアイテムと使う順番を解説します。
正しいやり方を知って、毎日のお手入れに活かしていきましょう。
目次
スキンケアに必要な基本のアイテム
スキンケアに必要な基本のアイテムは、「化粧水」「乳液」「美容液」「保湿クリーム」の4つです。
まずは、スキンケアの基本知識として、それぞれのアイテムの役割について説明します。
化粧水
化粧水は、角質層に水分を与えて、皮脂の分泌を整える役割を担っています。
化粧水によって角質層が潤うと、外部刺激から肌を守るバリア機能を高めることができます。
また、化粧水は洗顔後の肌を柔らかくし、その後に使用するスキンケア用品の浸透を良くする働きもあります。
乳液
乳液は、水分と油分をバランス良く配合したスキンケア用品で、肌の水分蒸発を防ぐ役割を担っています。
化粧水で肌に潤いを補給しても、油分が不足しているとすぐに水分が蒸発してしまうため、乳液で肌に蓋をし、しっかりと潤いを閉じ込める必要があるのです。
また、乳液には硬くなった角質層を柔らかくして、滑らかな肌へと導く働きもあります。
関連記事:化粧水と乳液、美容液の違いは?それぞれの役割、スキンケアの順番を解説
美容液
美容液は、肌を保湿するだけではなく、特定の肌悩みに働きかける成分を配合したスキンケアアイテムです。
例えば、肌荒れの症状緩和を目的とした美容液にはグリチルリチン酸2K、肌にハリや弾力を与えることを目的とした美容液にはビタミンC誘導体などが配合されていることがあります。
浸透力に優れたサラリとしたテクスチャーが特徴で、化粧水や乳液だけでは不足しがちな美容成分を補う役割があります。
自分の肌悩みに合わせた美容液を取り入れることで、より高い美容効果が期待できるでしょう。
関連記事:美容液とは?役割や使い方、ほかのスキンケア用品との違いを解説
保湿クリーム
乳液よりも油分が多く配合された保湿クリームは、しっかりとしたテクスチャーが特徴です。
乳液と同じく、肌に油分を与えて水分の蒸発を防ぐ役割を担っているため、乳液の代わりに使用したり、乳液と併用することで、保湿効果を高めることができます。
また、保湿クリームは美白ケアやエイジングケアに有効な成分が配合されたタイプもあり、美容液の代わりに使う場合もあります。
関連記事:【医師監修】保湿ケアの基本を知ろう!ケア用品の種類と選び方、正しいお手入れの仕方を解説
関連記事:スキンケアのクリームの選び方、保湿・美白ケアに役立つおすすめ商品を紹介
スキンケアは順番が大事!朝・夜のお手入れ手順
スキンケアは1日2回、朝と夜に行うという方も多いでしょう。朝と夜のスキンケアは目的が異なるため、使用するアイテムやお手入れの順番も異なります。
ここからは、朝と夜のスキンケアの手順を紹介します。
基本のスキンケアアイテムの順番
スキンケアアイテムには、化粧水のように水分の配合割合が多いものと、乳液や保湿クリームのように油分の配合割合が多いものがあります。
先に水分の多いアイテムを使用し、最後に油分の多いスキンケアアイテムを使用するのが基本的な順番です。
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- 保湿クリーム
先ほども紹介したように、水分を多く含む化粧水を最初に使って肌を柔らかくしておくと、後に使用する美容液の浸透力を高めることにつながります。
最後に油分の多いスキンケアアイテムを使って肌に蓋をすることで、水分や美容成分をしっかりと肌に閉じ込めましょう。
朝のスキンケアの手順
朝のスキンケアは、就寝中にかいた汗や皮脂、ほこりなどの汚れを落とし、乾燥や紫外線から肌を保護することを目的としています。
基本のアイテムに加えて、日焼け止めや化粧下地などを使用し、肌を守るスキンケアを行いましょう。
朝の顔のスキンケアは、次の手順で行うのが基本です。
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- 保湿クリーム
- 日焼け止め
- 化粧下地
- ファンデーション・フェイスパウダー
日焼け止め効果のある化粧下地を使用する場合は、日焼け止めを省略しても問題ありません。
また、ボディケアは、しっかりと保湿ケアを行った後に日焼け止めを塗るのが基本の順番です。
- ボディローション
- ボディクリーム
- 日焼け止め
夜のスキンケアの手順
夜のスキンケアは、メイクやほこりなどの日中の汚れを落とし、刺激を受けた肌を優しく労ることを目的としています。
基本のアイテムに加えて、フェイスマスクやボディスクラブなどを使って、丁寧にお手入れをしましょう。
夜の顔のスキンケアの基本的な手順は、次の通りです。
- クレンジング
- 洗顔
- ふき取り化粧水
- 化粧水
- フェイスマスク
- 美容液
- 乳液
- 保湿クリーム
フェイスマスクを使用するときは「化粧水→フェイスマスク→美容液」の順番で行いましょう。
ただし、油分が多く保湿効果の高いフェイスマスクを使用するときは「化粧水→美容液→フェイスマスク」の順番でも構いません。
また、夜にボディのスキンケアを行う場合は、ボディスクラブを使用することがあります。
その場合の順番は、次のようになります。
- ボディソープ
- ボディスクラブ
- ボディローション
- ボディクリーム
ボディスクラブは、肌の表面に蓄積された古い角質を除去し、肌の新陳代謝であるターンオーバーを正常に維持するために有効なケアですが、毎日行う必要はありません。
週に2~3回のスペシャルケアとして取り入れましょう。
スキンケアの正しいやり方
ここからは、部位別に正しいスキンケアのやり方を紹介します。
顔のスキンケア
顔の基本的なスキンケアは、次のようなやり方で行います。
- しっかりと洗顔料を泡立てて、優しくなでるように洗う
- 化粧水を適量手に取り、顔全体に広げるように塗る
- 美容液を適量手に取り、気になる肌悩みがある部分より少し広い範囲に、くるくると円を描くように塗り込む
- 乳液・クリームを適量手に取り、シワに沿って横に塗る(難しい場合は円を描くように塗りこむ)
乾燥や肌悩みが特に目立つ部分は、美容液や乳液・クリームを重ね付けしてケアしましょう。
また、洗顔はもちろん、化粧水や美容液、乳液・クリームなどを塗るときは、力を入れてゴシゴシと擦るのではなく、優しくなでるように塗ることを心がけましょう。
ボディのスキンケア
ボディの基本的なスキンケアは、次のようなやり方で行いましょう。
- 身体は擦らず、しっかりと泡立てたソープで優しく洗う
- ガサつきやゴワつきがある部分は、ボディスクラブで優しくマッサージするように角質ケアをする
- バスタオルで軽く水気を拭き取ったら、ボディローションを優しくマッサージするように塗る
- 乾燥や肌悩みが気になる部分には、少し広めの範囲にくるくると円を描くようにクリームを塗り込む
肌に負担をかけないためには、硬いタオルやボディブラシでゴシゴシと擦ることは避け、手の上に泡をのせて、優しくなでるように洗うのがポイントです。
ソープやスクラブが肌に残ったままだと、そこから菌が増殖しやすくなるため、背中などの見えにくい部分も、鏡を使って丁寧に洗い流しましょう。
また、お湯の温度が高いと肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があるため、35~40℃程度のぬるま湯を使用するのがおすすめです。
入浴後の肌は乾燥しやすいため、顔・ボディどちらもスキンケアは10分以内に行うことを心がけましょう。
スキンケアの順番や正しいやり方を身に付けよう
スキンケアの正しい手順を覚えることは、美しい肌を保つために役立ちます。
また、自分の肌悩みに合わせたアイテムを取り入れることや、部位やスキンケアを行うタイミングに合わせてやり方を変えることも大切です。
今回紹介したスキンケアの基本的な順番や正しいやり方を覚えて、トラブルのない健康な肌を目指しましょう。
監修者 Alohaさおり自由が丘クリニック <経歴> <資格> <所属学会> |
関連記事
-
-
【医師監修】毛穴を目立たなくするスキンケアの方法は?タイプ別に解説
毛穴が目立つ原因にはいくつかの種類があり、それぞれの毛穴タイプに合わせて適切なケ …
-
-
化粧水と乳液、美容液の違いは?それぞれの役割、スキンケアの順番を解説
顔のスキンケアとして、基本である「化粧水」や「乳液」はもちろん、それに加えて「美 …
-
-
美容液とは?役割や使い方、ほかのスキンケア用品との違いを解説
美容液は、多くの女性が使用するスキンケアアイテムの一つです。 しかし、美容液には …
-
-
スキンケアクリームの選び方、保湿・美白ケアに役立つおすすめ商品を紹介
化粧水や乳液でスキンケアをしていても、肌が乾燥してしまうことがありますよね。 そ …
-
-
【医師監修】ニキビができた肌におすすめのスキンケア方法、悪化させない対処法を解説
ニキビができてしまった場合、しっかりとケアを行って、悪化させないようにしたいもの …
-
-
【医師監修】美容成分にはどんな種類がある?主な成分を一覧で解説
美容成分のなかでも、「コラーゲン」や「セラミド」といった名前は聞きなじみがあるか …
-
-
日焼け止めを塗る順番、塗り直しのタイミングは?保湿も忘れずにしよう
外に行くときにはもちろん、屋内でも日頃から取り入れたい紫外線対策。 そのなかでも …