ピーリングとはどんなケア?意味や効果、やり方を解説
2024/09/18
洗顔や保湿といった基本的なスキンケア以外にも、肌の調子を整えるためには角質ケアを行うことが大切だと言われています。
角質ケアのなかでも、近年は「ピーリング」という方法に注目が集まっているようです。
この記事では、ピーリングの意味や効果、やり方について詳しく紹介します。
目次
ピーリングとは?どんな効果がある?
美容医療でのピーリングとは、ピーリング成分と呼ばれる、フルーツ酸(AHA)などが配合された専用の薬剤を使用して、皮膚表面の古い角質を取り除くケアのことです。
「(皮などを)むく」といった意味を持つ英語の「Peel(ピール)」が語源となっています。
まずは、ピーリングで角質を取り除くことで、主にどんなメリットがあるのかを紹介します。
肌悩みの解消につながる
肌には本来、肌の新陳代謝であるターンオーバーという仕組みがあり、皮膚表面の古い角質は自然と剥がれ落ちていくようになっています。
しかし、加齢や疲労、ストレスなどが原因でターンオーバーが乱れると、古い角質が剥がれ落ちず肌に残り、ニキビや乾燥、くすみといった肌トラブルを引き起こすのです。
厚くたまった古い角質をピーリングで取り除くことでターンオーバーが促され、正常な状態に戻ると、さまざまな肌悩みの解消が期待できます。
スキンケアの効率が良くなる
皮膚の表面に厚く蓄積された角質がなくなれば、化粧水や美容液の成分が角質層まで浸透しやすくなると言われています。
そのため、毎日のスキンケアの効果を高めることにつながるのです。
化粧ノリが良くなる
古い角質が取れてザラつきがなくなることや、ここまで紹介したような肌悩みの解消、スキンケアの効率アップなどが相まって、化粧ノリが良くなるというメリットもあります。
古い角質や乾燥によるくすみも改善されやすいため肌のトーンアップが期待でき、透明感のある肌に近づくでしょう。
おすすめの頻度は?
ここまで紹介したようなピーリングの効果を得るには、ケアの頻度も重要です。
ピーリングを行う適切な頻度は、肌質や年代などによって異なります。
以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:ピーリングの正しい頻度とは?効果的な周期や気を付けるポイントを解説
デメリットも理解しておこう
美容医療のピーリングはさまざまな効果が得られる反面、専用の薬剤を使用している以上、デメリットもあります。
ピーリングのデメリットと対策については以下の記事で詳しく解説しています。
実際にピーリングを始める前に、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:ピーリングにはデメリットもある?スクラブとの違いを解説
ピーリングのやり方は主に3つ
ピーリングのやり方には、自宅でできる「ホームピーリング」、サロンでできる「ピーリング施術」、皮膚科でできる「ピーリング治療」の3つがあります。
ここからは、それぞれの特徴や違いについて解説します。
自宅で行うホームピーリング
皮膚科やサロンに通わず自宅で行うホームピーリングは、忙しい方や手頃な価格でピーリングを行いたい方、ピーリング製品を自分で選びたい方などに適しています。
例えば、ホームピーリングでは、フルーツ酸や乳酸が配合されたAHAタイプの石鹸や拭き取り化粧水、ジェルなどを使うのが一般的です。
市販のピーリング剤は、皮膚科やサロンで使用するピーリング剤よりも酸が低濃度で、肌への負担を軽くしたものとなっています。
ほかにも、酵素タイプのピーリング製品も販売されているので、酸に弱い肌質の方は酵素タイプを使用するのも良いかもしれません。
ただし、少しでも肌に合わないと感じたら、無理をせずにすぐに使用を中止しましょう。
関連記事:自宅でのピーリングの正しいやり方は?メリットや注意点を解説
サロンで行うピーリング施術
サロンで行うピーリング施術には、市販のピーリング製品よりも酸の濃度が高いものを使用した施術のほか、専用のマシンを使用するダイヤモンドピーリングや、レーザーピーリング、ハーブピーリングなどさまざまな種類があります。
ホームピーリングの場合は、肌状態を自分自身の判断で見極めて行う必要がありますが、サロンではエステティシャンが肌の状態をチェックしたうえで施術をしてくれます。
プロに任せられるという点は、サロンでピーリング施術を受けるメリットです。
ただし、サロンでのピーリング施術はあくまで美容目的で行うものなので、治療を行うことはできません。
ニキビやニキビ跡など、治したい症状がある場合は、皮膚科を受診しましょう。
皮膚科で行うピーリング治療
皮膚科の場合は、ニキビやニキビ痕、乾燥肌、シミ、そばかす、小ジワ、色素沈着といった皮膚疾患の治療や改善を目的に行うのが一般的です。
そのため、サロンのピーリング施術で使用が認められている薬剤の濃度は5%までですが、皮膚科では50%までの濃度の薬剤を使用したピーリング治療が受けられます。
また、レーザーでのピーリング治療を行う皮膚科もあります。
治療は、最初に医師による診察を受けてから始まります。
診察後、肌質に合う薬剤の濃度や種類を選んでもらえるほか、万が一肌トラブルが起きた場合でも、すぐに医師が対処できる環境で治療を受けられるという点もメリットと言えるでしょう。
ニキビやニキビ跡、黒ずみなどをしっかりと治したい方は、皮膚科でのピーリング治療がおすすめです。
ピーリングをするときの注意点
ピーリングは肌悩みを解消するのにおすすめのケア方法ですが、特にホームピーリングで間違った方法で行ってしまうと、かえってダメージになる場合があります。
ここでは、ピーリング前後における注意点を紹介します。
ピーリング前
肌の表面に傷などがあり、ダメージを受けている状態でピーリングを行うと、成分が通常より深くまで浸透して必要以上に作用してしまうことがあります。
ピーリング前は、ムダ毛処理やパック、スクラブなど、肌に負担がかかるケアは避けましょう。
ピーリング後
ピーリングをした後は、角質が剥がれた状態になっているため、肌が乾燥しやすく、紫外線によるダメージも受けやすくなっています。
そのため、ピーリング後は特に紫外線対策を心がけ、しっかりと保湿してあげることが大切です。
保湿する際は、肌への刺激が少なく肌触りの良いクリームや美容液を使用し、優しくケアすることをおすすめします。
また、マッサージや熱いお風呂などの外部刺激も肌への負担になるため、ピーリング後の数日間は控えたほうが良いでしょう。
ピーリング以外におすすめの角質ケア方法
ピーリングは、人によってはピーリング剤が肌質に合わず、肌トラブルにつながる可能性もあります。
角質ケアをしたいけどピーリング剤が肌に合わないという方は、ボディスクラブを使ってみてはいかがでしょうか。
スクラブとは、ピーリングと同様に皮膚表面の古い角質を除去してくれるケアアイテムで、野菜・果物の種子や砂糖、塩などを配合しており、これらの細かい粒子が皮膚の上で転がることで角質を取り除いてくれます。
天然由来の成分や保湿成分が配合されたスクラブであれば、ピーリングよりも肌への負担を抑えられるケースがあります。
もちろん、強い力で擦ったり、頻繁に使用したりすると肌を傷付けてしまうため、スクラブの場合も正しいやり方でケアすることが大切です。
ピーリングの後は肌に優しいクリームや美容液でたっぷり保湿しよう
ピーリングとは、専用の薬剤を使用して古い角質を除去するケア方法で、毛穴のザラつきやくすみ、乾燥などさまざまな肌悩みを解消したい方におすすめです。
サロンで施術、皮膚科で治療が受けられるほか、自宅でも手軽に行えるので、それぞれの特徴や期待できる効果を理解して、自身に合う方法を見つけてください。
いずれの方法も、ピーリング後にはクリームや美容液を用いてしっかりと保湿し、肌をいたわってあげましょう。
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