ピーリングの正しい頻度とは?効果的な周期や気を付けるポイントを解説
ピーリングは、主に酸性の薬剤を肌に塗布し、角質を除去して肌の再生を促すケアのことで、自宅でも行えるようにジェルタイプや石鹸タイプ、シートタイプなどが販売されています。
しかし、手軽にできるからといって適切な頻度で行わなければ逆効果になる可能性もあるため注意しましょう。
この記事では、ピーリングのメリットを紹介するとともに、正しい頻度や効果的な周期、気を付けるポイントについて解説します。
目次
ピーリングをするメリットは?
肌は、皮膚表面にたまった角質が原因でザラつきやゴワつきが起こったり、肌がくすんで見えたりすることがあります。
そのようなときにピーリングで皮膚表面の古い角質を取り除くことで、凹凸のないツルツル肌になるほか、くすみがなくなり肌の透明感がアップするのです。
また、ピーリングは、皮膚が生まれ変わる仕組みであるターンオーバーを促すことにもつながります。
ターンオーバーが乱れると、本来剥がれ落ちるはずの古い角質が肌にたまり、肌に水分が浸透しにくくなるため乾燥しやすくなります。
肌が乾燥すると、外的刺激から肌を守るバリア機能が低下し、肌荒れを引き起こしやすくなるのです。
このように、ピーリングを行うことでハリや透明感といった見た目だけでなく、水分量が保たれた健康的な肌に導くことができるとされています。
関連記事:ピーリングにはデメリットもある?スクラブとの違いを解説
ピーリングの正しい頻度、効果的な周期はある?
ターンオーバーを整え、さまざまな肌悩みを改善に導くピーリングですが、毎日や2日に1回など頻繁に行うのは禁物です。
ピーリングには、使用するアイテムや肌の状態、年齢によって適した頻度や周期があり、やりすぎると必要な角質や皮脂まで取り除いてしまい、かえって肌トラブルを招く可能性があります。
これから紹介する点に注意しながら、頻度や周期を守って使用しましょう。
説明書をよく読む
ピーリング効果があるアイテムには、それぞれ説明書や注意書きがあります。
まずは記載されている内容をよく読み、商品ごとに推奨されている使用頻度や使い方を守るようにしましょう。
肌が弱い方やヒリつきなどを感じた方は、記載されている頻度よりも期間を空けて使用することをおすすめします。
肌の手触りに合わせる
ピーリングの頻度は、実際に肌を触ってみて、その手触りによって調整することも大切です。
ザラつきやゴワつき、くすみなど肌の不調を感じていないのに無理にピーリングすると肌への刺激となることもあります。
肌を触ってザラつきやゴワつきがあるときは週1〜2回、肌の状態が改善されてきたら2週間に1回のペースで行うなど、自分の肌の調子に合わせて変えていくと良いでしょう。
ターンオーバーの周期に合わせる
一般的に、ターンオーバーの周期の目安は、20代が約28日、30代が約45日、40代が約55日と言われています。
ターンオーバーの周期が短い20代は週1回、周期が遅い30代や40代は肌の代謝を促すために週2回行うなど、年齢に合わせてピーリングを行うようにしましょう。
しかし、ターンオーバーは加齢や生活習慣、疲れ、ストレスなどさまざまな要因から乱れることがあります。
ターンオーバーが正常な方と遅れている方では、適したピーリングの頻度は異なるため、肌の状態を見ながら自分に合った頻度で行ってください。
また、ピーリングによって角質ケアをするのも大切ですが、ターンオーバーが乱れないように普段から生活習慣や体調に配慮しましょう。
肌トラブルが起きたら使用を中止する
ピーリングの頻度が肌の状態に合わず、肌が極度に乾燥したり、赤みや炎症が起きた場合はすぐに使用を中止してください。
肌トラブルが起きてしまった場合、ピーリングの頻度以外にも普段使っている洗顔料やボディソープの刺激が強すぎる可能性があるので、低刺激なものに変えることが大切です。
また、化粧水や乳液も保湿力が高いものや、肌を整える成分が配合されたものにすると良いでしょう。
肌トラブルが治まった後のピーリングは、肌の様子を見て少しずつ行うことをおすすめします。
皮膚科での治療は医師と相談しながら行う
ピーリングは、市販のピーリング剤を使って自宅で行う以外にも、皮膚科やエステサロンで施術を受けることができます。
皮膚科でのピーリングは、ニキビやニキビ跡、毛穴、小ジワの改善といった目的、1人ひとりの肌質によって薬の種類や濃度、頻度が異なります。
例えば、ニキビ治療を目的とする場合は、症状に合わせてグリコール酸やサリチル酸といったピーリング剤を使用し、2週間おきに1回の施術を6~12回ほど続けるのが一般的です。
同じピーリング剤でも、ニキビ治療ではなく色素沈着やくすみを改善したいときは、1ヶ月に1回ほどの頻度になります。
そのほか、たるみやシワに効果が期待できるマッサージピールは、1~2週間に1回を継続して5回続け、毛穴詰まりや黒ずみの対処に適したマスクピールは2週間おきに4〜5回行うなど違いがあります。
このように、改善したい肌トラブルの内容や肌の状態によって、使用する薬剤や頻度の調整が必要なため、皮膚科でピーリングを受ける際は医師と相談しながら決めていきましょう。
ピーリングで頻度以外に気を付けるポイント
ピーリングをする際は、頻度のほかにも気を付けるポイントがいくつかあります。
肌に合ったピーリング剤を選ぶ
ピーリングは、フルーツ酸や乳酸といった天然由来成分を使ったものや、サリチル酸のようにより角質を軟化するものなど、配合される成分もさまざまです。
クリニックでは医師と相談し、濃度を調整できますが、市販のピーリング剤では調整が難しいほか、酸性の物質を配合しておらず、古い角質を落とす効果が期待できないものもあります。
市販のピーリング剤は肌の状態や肌悩みに合ったものを選んだうえで、最初はパッチテストを行い、肌に合うかどうかを確認してから使用すると良いでしょう。
保湿ケア・紫外線対策を徹底する
ピーリングによって古い角質を落とすと、肌の水分量やバリア機能が低下して乾燥しやすい状態になります。
そこから肌トラブルを引き起こすこともあるため、ピーリング後は化粧水や乳液、クリームを優しく塗ってしっかりと保湿するようにしましょう。
また、皮膚表面から古い角質が剥がれることで紫外線が皮膚に浸透しやすくなるので、外では日傘を差したり、室内にいる場合でも日焼け止めなどでケアすることが大切です。
ピーリングが合わない場合はスクラブにするのもアリ
フルーツ酸や乳酸などのピーリング成分は刺激が強すぎるという敏感肌の方は、スクラブを使った角質ケアを検討してみるのもいいかもしれません。
スクラブは、配合されている塩や砂糖、植物などの細かい粒子が皮膚の上で転がることで角質を取り除くことができます。
なかでも、「トレハロース」など天然の糖を配合したスクラブは保湿性に優れているほか、植物エキスなどの潤い成分も含まれているものなら、洗い流した後も乾燥しにくいのでおすすめです。
もちろん、スクラブを使用する際もピーリングと同様に、肌の状態をチェックし、説明書をよく読んで適切な頻度で使用しましょう。
ピーリングは適切な頻度、肌の状態に合った周期で正しくケアしよう
皮膚表面にある古い角質を取り除き、肌の調子を整えるピーリングには、さまざまなメリットがあります。
しかし、適切な頻度で行わなければ、逆に肌トラブルを引き起こす原因にもなりかねません。
市販のピーリング剤を使う場合は、説明書や注意書きに記載されている使用頻度を守り、皮膚科で行う場合は医師と相談しながら、自分の肌の状態に合った頻度で治療を受けるようにしましょう。
また、ピーリング以外の角質ケアとしてスクラブもチェックしてみてください。
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